ブルベ冬×イエベ秋 混合タイプの魅力を引き出すパーソナルカラー活用術

「パーソナルカラー診断を受けたけど、ブルベ冬と言われた。
でも、手持ちのイエベ秋っぽい服もなぜか似合う気がする…」そんなふうに感じたことはありませんか?
実は、「ブルベ冬」と「イエベ秋」の特徴を併せ持つ“混合タイプ”の方は少なくありません。
ただ、一般的な診断ではどちらか一方に振り分けられるため、納得のいく結果が得られずモヤモヤしてしまう人も。
この記事では、ブルベ冬×イエベ秋という複雑な魅力を持つあなたが、自分らしさを活かしたファッションやメイクを楽しめるよう、パーソナルカラーの活用術をわかりやすく解説していきます。
パーソナルカラーの基礎知識
ブルベとイエベの違い
パーソナルカラーは、「ブルーベース(青み)」と「イエローベース(黄み)」の大きく2つに分けられます。
- ブルベ:青みのある肌で、シルバーアクセが似合いやすい
- イエベ:黄みのある肌で、ゴールドアクセが映えやすい
このベースの違いは、ファッションやメイクカラー選びに大きく影響します。
「冬」と「秋」の特徴比較
さらにブルベ・イエベは、それぞれ「春夏秋冬」の4タイプに細分化されます。
- ブルベ冬:高彩度・高コントラスト・クリアな色が似合う。青みの強いピンクやブラックが得意。
- イエベ秋:低明度・低彩度・くすみカラーが似合う。テラコッタやカーキなど深みのある色が◎。
全く方向性が異なるように見えるこの2タイプが、なぜ混ざり合うことがあるのでしょうか?
混合タイプが生まれる背景
人の色素傾向は単純に「青みor黄み」で分けられるものではありません。
肌は黄み寄りでも、瞳はブルベ要素が強いなど、要素が入り混じっている人が多いのです。
さらに、日本人の多くはアジア特有の“ニュートラルゾーン”に位置するため、混合タイプが生まれやすいという背景もあります。
ベースとなる肌の色がブルーかイエローかという肌色判定の結果のことで、ブルーベースの人を「ブルベ」、イエローベースの人を「イエベ」といいます。
ブルベは肌に青みや赤みが強く、欧米人に多いといわれ、イエベは黄みが強く、アジア人に多いといわれていますが、日本人はほぼ半々に分かれるそうです。
混合タイプの特徴と診断の難しさ
肌・髪・瞳の色素傾向
ブルベ冬×イエベ秋タイプは、以下のような特徴を持つことがあります:
- 肌は黄み寄りだけど透明感がある
- 瞳はダークブラウン〜ブラックでコントラストが強め
- 髪色は地毛が黒〜赤みのブラウン傾向
見た目の印象が強く、落ち着きと華やかさの両方を持ち合わせています。
診断結果が分かれる理由
診断時に使うドレープ(布)の色や、光の加減、診断士の基準によって判断が割れることも。
このため、「診断のたびに結果が違う」という混乱が起こりやすいのです。
ニュートラルゾーンの存在
ブルベ・イエベの中間にあたる“ニュートラルゾーン”の方は、どちらのカラーも部分的に似合うことがあります。
このタイプは固定の「答え」にこだわるより、柔軟に自分に似合う色を見つけることが大切です。
似合う色の選び方
ベースカラーの選定
混合タイプには「ニュートラル寄りのブルベorイエベカラー」が好相性。
たとえば、青みのあるベリー系ピンクや、深みのあるテラコッタなど、双方の良さを程よく含んだ色味が◎。
明度・彩度・清濁のバランス
- 明度:暗め〜中明度が似合いやすい
- 彩度:中〜高彩度で深みを感じる色が◎
- 清濁:どちらかと言えば濁色(ソフト・スモーキー系)がフィットしやすい傾向
おすすめのカラー例
- ディーププラム
- スモーキーネイビー
- マルーンレッド
- モスグリーン
- チョコレートブラウン
これらは、ブルベ冬の「重厚感」とイエベ秋の「温もり」を両立した絶妙なカラーです。
ファッションとメイクのポイント
ファッションアイテムの選び方
- 素材はマット〜少し光沢のあるものが◎
- クールな印象にしたいときはブルベ寄りカラーのジャケット
- 柔らかさを出したいときはイエベ寄りのニットやスカート
TPOに合わせてどちらの要素を強調するかで、ぐっと垢抜けた印象になります。
メイクカラーの選定
- アイシャドウ:ボルドー系やカーキが◎
- チーク:ピンクベージュやコーラルローズ
- リップ:ローズブラウン、バーガンディなど血色感のある落ち着いた色が映えます。
アクセサリーやヘアカラーの工夫
- ゴールドもシルバーも、マットやアンティーク調にするとなじみやすい
- ヘアカラーは赤みブラウンやダークグレージュが◎
小物や髪色のトーンでバランスを調整することで、全体の調和が取りやすくなります。
パーソナルカラー診断の活用法
グラデーションカラースケール®の紹介
混合タイプにおすすめなのが、「グラデーションカラースケール®」という診断方法。
ベースの枠にとらわれず、徐々に色味が変わる布で似合う領域を探っていくスタイルです。
診断結果の活かし方
診断を受けたら、それを「制限」として捉えるのではなく、「似合いやすい傾向」として活用しましょう。
似合う色を知ることで、買い物やメイクの迷いが減り、自信につながります。
自己診断とプロ診断の違い
自己診断はあくまで参考。
微妙な色の違いや、顔映りの細かな変化までは判断が難しいため、プロの診断を一度受けてみるのもおすすめです。
まとめ
「ブルベ冬×イエベ秋」の混合タイプは、唯一無二の魅力を持った存在です。
シックさと温もり、クールさと落ち着き。
その両方をバランスよく楽しめるのは、まさにこのタイプならではの特権です。
パーソナルカラーは“自分らしさを引き出すためのツール”として枠に縛られすぎず、色の力であなたらしさをもっと輝かせてみてくださいね。