イエベでも似合う青はある?パーソナルカラーに基づく色選びと着こなしの工夫

「青=ブルベの色」と思い込んでいませんか?
確かに青はパーソナルカラー理論上、ブルーベース向けとされることが多い色です。
しかしそれはあくまで傾向に過ぎず、イエローベースの方にも似合う青は数多く存在します。
重要なのは、青の“色相”、“明度”、“彩度”という3つの要素を理解し、自分の肌に調和するものを選ぶことです。
ここでは、イエベ春・秋のタイプ別に似合う青の特徴を解説しつつ、似合いにくい青の取り入れ方まで、より実践的に掘り下げていきます。
パーソナルカラーにおける青の位置づけと誤解
一般的に「青は冷たい色、ブルーベースの色」という認識があります。
これは色彩学上の分類で、青は“寒色”に属し、肌に青みがあるブルーベースの人の方が調和しやすいとされるためです。
しかし青といっても、ターコイズブルーのように黄みを帯びたものや、ティールブルーのように緑がかった青も存在します。
これらはむしろイエローベースの肌にしっくりくる色味であり、「イエベでも似合う青」の代表格です。
加えて、青の中にも「明度(明るさ)」や「彩度(鮮やかさ)」の違いがあり、たとえばくすみのある青は秋タイプ、明るく澄んだ青は春タイプに合いやすいなど、細かく見ていくと似合う青の選び方が明確になってきます。

イエベ春に似合う青の特徴と取り入れ方
イエベ春タイプの人は、肌に黄みがあり、明るく透明感のある色を得意とします。
そのため、青を選ぶ際には「明るさ」と「澄んだ色味」がキーポイントに。
例えばアクアブルー、ターコイズブルー、ペールブルーなどは、青の中でも黄みを含みながら明るく、春タイプの柔らかい肌色に自然と溶け込みます。
水彩画のように軽やかで、肌の血色を引き立てる効果も。
トップスやワンピースで大きく取り入れても違和感なく、軽やかな素材感(リネンやシフォン)を選ぶことでより調和がとれます。
アクセサリーやメイクは、ゴールド系やコーラル系と組み合わせると肌映りが良くなります。
イエベ秋に似合う青の特徴と着こなし
イエベ秋タイプの方は、肌に深みとマット感があり、アースカラーやウォームトーンと相性が良い傾向があります。
青を選ぶ際は、彩度を少し落とした「くすみのある青」「緑みのある深い青」が肌になじみやすくなります。
おすすめはダックブルー、ティールブルー、スモーキーブルー、ネイビーカーキなど。
これらは暖色寄りの青として分類されることもあり、特に秋冬のファッションで活躍する色です。
秋タイプは質感のある素材(ウール、ツイード、スエード)との相性も良いため、くすみ青のニットやジャケットなどで取り入れると、シックで上品な印象に。
メイクもテラコッタやブラウン系の色味でまとめると全体のバランスがとれます。
苦手な青を無理なく着こなすための実践テクニック
イエベの方がブルーベース寄りの青、たとえばロイヤルブルーやクールネイビーをどうしても着たい場合には、色のバランスをとるための工夫が必要です。
まず効果的なのが、顔まわりに得意な色を加えること。
たとえばベージュやコーラルピンクのストールを巻いたり、ゴールド系のアクセサリーを加えることで、肌と服の色の間に“中和ゾーン”を作ることができます。
次に、メイクで暖かみを演出することも重要です。
チークやリップにオレンジやサーモンピンクを使えば、寒色系の青とのコントラストが和らぎ、顔全体が明るく見えます。
そしてもう一つの方法が、青をボトムスや小物にとどめること。
顔から離れた場所に使うことで、肌色への影響を最小限に抑えつつ、ファッションとしての青の魅力を楽しむことができます。
まとめ:似合う青は必ず見つかる
イエベだから青が似合わないというのは、あくまで一面的な見方にすぎません。
青の中にも、黄みを帯びたもの、くすみがかったもの、明るく澄んだものなど、イエベの肌色に調和する色は数多くあります。
大切なのは、「自分の肌に合う青の傾向を知ること」と「似合わないと感じる青も工夫して取り入れる柔軟さ」です。
パーソナルカラーは自分を縛るルールではなく、魅力を引き出すヒント。
上手に活用しながら、自分らしいスタイルを自由に楽しんでいくことが、最終的に「似合う」の感覚を育ててくれます。
青が苦手だと感じていた方も、ぜひ自分にぴったりの“似合う青”を見つけて、ファッションに新しい彩りを加えてみてください。