「骨格ウェーブ×フェミニン苦手」でもお洒落な着こなし術

「骨格ウェーブ=フェミニンが似合う」と聞くと、レースやフリル、パステルカラーの服を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし実際には、そういった甘めのスタイルがどうしても似合わない、あるいは好みではないというウェーブタイプの方も多く存在します。
骨格診断は、体の特徴に基づいた「似合いやすい形・素材」を導き出すものです。
ただし、それはあくまでもベースであり、個々人の顔立ちや肌色、雰囲気、好みなどを加味しなければ“本当に似合うスタイル”にはなりません。
本記事では、骨格ウェーブの基本的な特徴を整理しながら、フェミニンな服がしっくりこない理由、そして自分らしいスタイルを作るための戦略を詳しく解説していきます。

骨格ウェーブでも素材・シルエット・色・バランスを工夫すれば、クール・カジュアル・マニッシュなスタイルも十分に似合います。
骨格ウェーブとは?まずは基本の理解から
骨格ウェーブの身体的特徴
骨格ウェーブは、全体的に華奢で曲線的なラインが特徴のタイプです。
代表的な特徴は以下のとおりです。
- 上半身が薄く、体に厚みがない
- 鎖骨や肩まわりが華奢
- ウエストの位置が低く、腰から太ももにかけて重心が集まりやすい
- 筋肉よりも脂肪がつきやすく、柔らかな印象の体つき
こうした特徴を活かすには、柔らかい素材や体に沿うシルエットが効果的だと言われています。
診断で分かる「似合う素材・シルエット」とは
ウェーブタイプに似合うとされるのは、軽やかで落ち感のある素材や、ウエストを強調したデザインです。
代表的なアイテムとしては、以下のようなものが挙げられます。
- シフォンやレーヨンなどの柔らかい生地
- フリルやギャザー、リボンといった装飾的なディテール
- ハイウエストスカート、フィット&フレアのワンピース
- 膝上丈のスカートや短めトップスで重心を上に
しかし、これらが「万人にマッチする」とは限らない点に注意が必要です。
フェミニンが苦手なウェーブタイプがいる理由
骨格タイプの中にもバリエーションがある
同じウェーブタイプでも、体の厚みや骨感、脂肪のつき方には個人差があります。
たとえば、以下のようなバリエーションが存在します。
- ウェーブだけど上半身に意外と厚みがある
- 鎖骨や肩がしっかりしていて華奢さが目立たない
- 太ももやヒップが張っており、フィット感のある服が気になる
こういった人が、典型的なフェミニンスタイルを着ると「服に着られている」印象になったり、体型の弱点を強調してしまうことがあります。
また、筋肉質でハリのある肌質の人や、重心の位置が極端に下がって見える人も、いわゆる“ふんわり”した服装では野暮ったく見えることもあります。
顔タイプやパーソナルカラーとの掛け合わせによる違和感
骨格ウェーブなのにフェミニンが似合わない理由のひとつに、「顔タイプ診断」や「パーソナルカラー診断」との不一致も挙げられます。
たとえば、顔立ちがクール系(シャープな輪郭・直線的なパーツ)の方は、甘いテイストの服が顔の印象とミスマッチになりやすいです。
また、パーソナルカラーがウィンタータイプやオータムタイプのように、深く強い色が似合う方は、パステルカラーやくすみ系ピンクなどが顔映りを悪くしてしまう可能性もあります。
このように、骨格だけでスタイルを決めてしまうと、全体の調和が取れなくなることがあるのです。

顔タイプやパーソナルカラーとの掛け合わせ、好みの雰囲気などによって、フェミニンな服が似合わない・好きじゃないというウェーブタイプの方も多く存在します。
フェミニン以外で魅せるウェーブ向けスタイル戦略
マット・ハリ感のある素材を選ぶ
甘い印象を避けたいなら、素材感を見直すことが有効です。
骨格ウェーブが得意とする「柔らかさ」を残しながら、下記のような素材を選ぶことで印象を引き締めることができます。
- ハリのあるシャツ地(コットン・ポプリンなど)
- 落ち感のあるレーヨンやテンセルでマットな表面感を出す
- タイトなリブニットでボディラインを活かしつつシャープに見せる
- スエードや薄手レザーなど、質感に深みのある素材
とろみや透け感に頼らず、表情のある素材を使うと「甘さの引き算」がしやすくなります。

上半身にボリュームがあるウェーブさんは、タイトなリブニットや直線的なシャツ、ストレートパンツなどを使って甘さを抑えた方がスタイルアップに繋がります。
シルエットは直線的・中性的に寄せる
ウェーブ体型に合う「重心上げ」を意識しながら、シルエットは直線的にまとめるのがおすすめです。
- 上半身はジャストサイズのトップス+ハイウエストボトム
- パンツはテーパードやスリム、ストレートを中心に構成
- ボリュームスカートよりもタイトスカートやIラインを選ぶ
甘さを抑えたシンプルな形は、骨格のラインを綺麗に見せながら知的・クールな印象をつくれます。
ウエストマークを意識して重心を調整する
骨格ウェーブがカジュアルやクールな服を着るときにありがちな悩みが「重心が下がって見える」ことです。
それを避けるためには、ウエストマークで視線を引き上げることが必要です。
- トップスをインして腰の位置を強調する
- ベルトや切り替えデザインでくびれ位置を明確にする
- 裾を短めにして、脚長に見せるバランスを意識する
甘くない服装でも、骨格に合った重心バランスを意識すれば、スタイルが引き立ちます。
ギャザーやタックなど小さな装飾のあるデザインや、ふんわりと柔らかい素材で魅力がアップ。ウエストのくびれを強調し「X」ラインを意識することでスタイルアップが叶います。
“甘い服”を取り入れるなら中和アイテムを使う
どうしてもフェミニンなアイテムを着たくなるときもあります。
そんなときは、対照的な要素を合わせてバランスを取りましょう。
- ボウタイブラウス×ストレートパンツ
- フリルのあるトップス×レザージャケット
- パフスリーブ×マニッシュなスラックス
“甘さを足す”のではなく、“甘さを整える”感覚で組み合わせていくと、甘すぎないフェミニンを楽しめます。
まとめ:骨格×顔タイプ×好みで、自分らしいスタイルを見つけよう
骨格診断は、自分の体型に合う「着こなしの基礎」を教えてくれます。
しかし、そこに顔立ち・肌色・雰囲気・ライフスタイルといった要素を加味してこそ、本当に“似合う服”にたどりつけるのです。
「フェミニンが苦手」という感覚も、立派な個性のひとつです。
大切なのは、その違和感に正直になり、素材や形、全体のバランスを工夫することで、自分だけのスタイルに変換していくこと。
自分らしいおしゃれを楽しむために、診断結果は「型にはめるもの」ではなく、「自由に使いこなすヒント」として捉えましょう。
骨格ウェーブでも、フェミニンに縛られず、もっと多様なファッションを楽しんで見てください。

診断の知識をベースに、自分の好みや他の要素と掛け合わせながら、「自分にフィットするスタイル」を見つけて、自分らしい着こなしを楽しみましょう。